こんにちは。

今日は、日本薬局方(JP) 第18改正原案について
お話します。

まず、日本薬局方の役割ですが、

日本薬局方は、我が国における保健医療上重要な医薬品の一覧
となるとともに、国際社会の中において、国レベルを超えた
医薬品の品質確保に向け、先進性及び国際的整合性の維持、
確保に応分の役割を果たし、貢献することも求められている。

とされています。


続いて18改正日本薬局方の5本の柱ですが、

1      保健医療上重要な医薬品の全面的収載

2      最新の学問、技術の積極的導入による質的向上

3      医薬品のグローバル化に対応した国際化の一層の推進

4      必要に応じた速やかな部分改正及び行政によるその円滑な運用

5      日本薬局方改正過程における透明性の確保及び日本薬局方の普及

 

となっているそうです。

 

18改正日本薬局方原案作成要領
について一部を紹介します。

 

3.18純度試験 
3.18.5類縁物質試験 こういうものもしっかり記載するようです。

3.18.5.1 類縁物質試験の設定

 

医薬品各条(生薬などを除く)で、
「個別ピークとして相対保持時間を示して
設定するものについては、原則として
各類縁物質の名称と構造式を医薬品各条

その他の項に示す。」

 

製法の違いにより不純物プロファイルが
異なることで、既存の試験法が
適用できない場合に限り、
試験法の別法(第二法)も設定することができる。

 

ちなみにJP17より、「製法問題検討小委員会」が設置されています。

ここでは、

1      製法の異なる医薬品をカバーする各条規格の設定(日局のフレキシブル化)

2      工程管理によって品質管理されている医薬品の品質基準の設定(製造工程管理の明確化)

を行っているそうです。

 

クロピドグレル硫酸塩類縁物質の規格設定

・それぞれの液の各々のピーク面積を
自動積分法により設定するとき、
試料溶液のクロピドグレルに対する

相対保持時間約0.5及び約1.1のピーク(規格設定不純物)
面積は、標準溶液のクロピドグレルのピーク面積(原薬0.1%相当)2倍より大きくなく、
試料溶液のクロピドグレル及び上記以外のピークの面積は、標準溶液のクロピドグレルのピーク面積より大きくない。(
個別規格を設定しない不純物)

 

また、試料溶液のクロピドグレル以外のピークの合計面積は、
標準溶液のクロピドグレルのピーク面積の
5倍より大きくない。
不純物総量)

 

モンテルカストナトリウムの純度試験

類縁物質

本操作は遮光した容器を用いて行う。
本品
50mgをメタノール/水混液(9:1)50mLに溶かし、
試料溶液とする。

試料溶液
10µLにつき、次の条件で液体クロマトグラフィー
により試験を行う。

試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し、
面積百分率法によりそれらの量を求めるとき、
モンテルカストに対する
相対保持時間約
1.9の類縁物質Fのピークの量は0.3%以下、
相対保持時間約
0.4の類縁物質Aのピークの量は0.2%以下、
相対保持時間約
0.8の類縁物質B及び約1.2の類縁物質Eのピークの量はそれぞれ0.15%以下、
相対保持時間約
0.9の類縁物質C,類縁物質Dの二つのピークの合計量は0.15%以下
であり、モンテルカスト及び上記以外のピークの量はそれぞれ
0.10%以下である。
また、モンテルカスト以外のピークの合計量は
0.6%以下である。

 

システムの性能:

システム適合性試験用モンテルカスト標準品
メタノール/水混液
(9:1)溶液(1→1000)
ピーク同定用溶液
Aとする。
ピーク同定用溶液
A 10µL につき、上記の条件で操作し、
モンテルカストに対する相対保持時間約
0.4の類縁物質A
0.9の類縁物質C,類縁物質D
1.2の類縁物質E及び約1.9の類縁物質Fのピークを同定する。

また、ピーク同定用溶液A1mLを透明なガラス容器に入れ、
20分間放置し、ピーク同定用溶液Bとする。
ピーク同定用溶液
B10μLにつき、上記の条件で操作し、
モンテルカストに対する相対保持時間約
0.8の類縁物質Bのピークを同定するとき、
類縁物質
Bとモンテルカストの分離度は2.5以上であり、
モンテルカストと類縁物質
Eの分離度は1.5以上である。

システム適合性試験用モンテルカスト標準品を用意

講演では以上のような例が紹介されていました。

参考にしていただければ幸いです。