Phytovolatilization(ファイトボラティリゼーション


Phytovolatilization
は、
植物の揮発・蒸散作用を利用した方法であり、
土壌中に含まれる
Se, As 及び Hg のような
揮発性の高い元素の除去に有効です。

例えば
Se はジメチルセレナイド (DMSeCH3-Se-CH3)
あるいはジメチルジセレナイド (DMDSeCH3-Se-Se-CH3)
といった、無機形態と比較して500 ~ 600 倍も毒性の小さい
揮発性の高い形態となって放出さます


マメ科のゲンゲ、アブラナ科のシロイヌナズナ及び西洋カラシナ等は、
蓄積あるいは揮発する能力により、
Se Phytoremediation に利用できる植物として知られています。

中でも西洋カラシナは、
大きなバイオマス、早い生長サイクル、
そして高い
Se 蓄積能力を理由に
良く研究対象とされています。

ただし、この手法によって土壌中の汚染物質は除去できたとしても、
揮発形態で大気中に放出されることを考えると、
本当の意味で「浄化できた」とは言いにくいかもしれないのが欠点です。

 
Phytostabilizationファイトスタビライゼーション


Phytostabilization
は、植物の根及び根からの
分泌物によって土壌中の汚染物質を吸着・沈殿させる
方法です。

この方法によって土壌中の重金属の毒性を低下させ、
土壌への溶出、土壌中における移動、
地下水への浸出を防ぐ事が出来ます。

金属を取り込むメカニズムとしては、
細胞内で合成され、分泌されたリンゴ酸、クエン酸などとキレート化合物を作り、
可溶化・無毒化して吸収すると考えられていますが、
未だ完全には解明されていません。

 

Phytominingファイトマイニング


Phytomining
は植物の吸収・濃縮作用を用いて、
貴金属などの抽出・精錬を行う方法です。

ニュージーランド・マッセイ大学天然資源学科の
クリス・アンダーソン博士は、
従来不可能と言われてきた土壌中に含まれる
微量の金を採取する方法を発見しました。

金は不溶性ですが、土にチオシアン酸アンモニウムを補助剤として添加すると
溶解します。

これを西洋カラシナに吸収・蓄積させ、
収穫した後に焼却し、灰の精製を繰り返すことにより、
乾燥重量
1 トン当たり最高で 57 g の金の採取に
成功したという例があります


Phytodegradation
ファイトデグラデーション


Phytodegradation
は、
根から吸収した汚染物質を
茎や葉に輸送して代謝・分解し、
無機化する手法です。

この手法は、植物が持っている様々な酵素によって、
外から入ってきた有機物質を無害化出来ます。

また観葉植物には、
シックハウス症候群の原因である
ホルムアルデヒド
(HCHO) を、
光合成の際に葉から吸収することで
空気を浄化する能力があり、
これも一つの
Phytodegradation と言えます。


以上がファイトレメディエーションの主な種類となります。

参考になりましたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。